鼻うがいのマル秘情報

毎日のヨーガのトータルなヨーガ・プログラムの実践は次のとおりです。

トータル・ヨーガとは、主にハタ・ヨーガとラージャ・ヨーガとアーユルヴェーダを組み合わせて行うヨーガの実践です。ハタ・ヨーガとは主に身体的な実践で、ラージャ・ヨーガとは精神的な実践です。

さらにトータルヨーガ・プログラム（TYP）では、哲学アーユルヴェーダ、解剖生理学、心理学、サンスクリット、指導方法などの知識も含む内容のコースも提供しています。

1.　浄化法とアーユルヴェーダ

・早朝（5時〜4時半頃）に起きて最初にアーユルヴェーダのナスャ（アヌタイラ＝点鼻オイル）の点鼻を行います。仰向けになったまま、専用のオイルを数滴ずつ両方の鼻孔に垂らし、吸い込みしばらくキープします。オイルが副鼻腔や頭部に刺激を与え、効果的に過剰な粘液質がはがれ出てきます。カパ（過剰な粘液質）を副鼻腔から除去できます。

・舌と歯のクリーニング

専用器具（タングクリーナー）で舌の表面を引っかき、掃除します。そして歯磨きを行います。これを行う前にオイル・ガーグル（専用ごま油によるうがい）を行うこともあります。これら方法で口腔をきれいにします。

・白湯か水をコップ一杯のみます。お通じにもいいですね。そうこうしているうちに、点鼻オイルの影響出てきた粘液質を口から吐き出します。

・ジャラ・ネーティー

水による副鼻腔の洗浄です。鼻うがいのようなことです。これで、さらに過剰な粘液質をスッキリ除去できます。

・カパーラ・バーティ

6種浄化法のひとつです。水を使った方法や呼吸を使った浄化法などいくつかの方法があります。水を使った方法（ヴュトクラマ）は両方の鼻孔から塩水を吸い込み口から吐き出す方法です。呼吸を使った方法（一般的なカパーラ・バーティ）は、勢いよく鼻から息を吐き出します。これは、ジャラ・ネーティやヴュトクラマで使用した塩水やさらに残っている粘液質を取り去るためです。

・アグニサーラ

6種浄化法のダウティ（清掃）のなかのひとつです。息を鼻から吐き切った後で、お腹をへこまし、さらに胸郭の中に内臓を持ち上げるように引き上げまた元に戻す運動を繰り返し行う方法です。内臓を刺激するとともに消化力を高め、未消化物を蓄積しないように体を浄化します。

・ナウリ（ラウリキー）

腹直筋を隆起させ、左右に動かすお腹の運動です。ハタ・ヨーガで難しい実践御ひとつです。いきなりは無理で、練習量にもよりますが、1年ほど毎日欠かさずやっていると、徐々にできるようになります。アグニサーラ同様の効果が期待できます。

2.　準備運動（スークシマ・ヴャヤーマ）

首から足までの主要な関節を順番に動かし、身体の可動範囲を広げ、ヨーガのポーズをより効果的に行うための準備運動です。身体の柔軟性を高め、エネルギーの流れもよくします。ポーズ中の怪我の防止にもなります。

3.　スーリャ・ナマスカーラ

12のポーズを連続的に呼吸やマントラと合わせながら行う運動です。エネルギーを高め、身体の柔軟性や強さを向上します。

4.　アーサナ（ポーズ）

基本的な十数種類のアーサナの実践。前屈系、後屈系、ねじり系、左右傾系、逆立ち系、背伸ばし系などをバランスよく毎日ピックアップし実践するのがいいでしょうね。

5.　バンダ（ロック）

喉、お腹、お尻の締め付けによるバンダでエネルギーを拡大します。プラーナーヤーマ（呼吸法）で併用する準備になります。

6.　プラーナーヤーマ

左右の鼻孔で交互にゆったりと呼吸を繰り返す浄化法ナーディ・シュッディまたは呼吸法のアヌローマ・ヴィローマにより心身を穏やかにします。そのほか8種類のクンバカをすべて、またはいくつかピックアップし実践します。

7.　瞑想　-　アンタランガ・ヨーガ（内的ヨーガ/ラージャ・ヨーガラージャ・ヨーガ)

プラテャーハーラにより感覚を内面に向け、ラージャ・ヨーガである、ダーラナーにより呼吸やマントラに意識を固定します。さらに、瞑想により意識を内面の対象に注意を自然に向けます。そのなかで、サマーディと呼ばれる無心（ウンマニー）の境地に達します。心や脳の活動が抑制され、静寂の至福意識を経験します。

夕方も同様のプログラムまたは短縮プログラムを組むことができます。どの程度時間を費やせるかにより、プログラム内容も異なります。ただ最低、30分は時間を朝夕作り、呼吸法や瞑想は実践しましょう。40分あれば最短コースで、アーサナ（10分）、呼吸法（5分）、瞑想（20分）、休息（5分）が実践できます。できれば60分あればゆっくりできます。

無理のないところから始めてみてください。